サイコロの出目の確率 #
概要 #
偏りのないサイコロを1回だけ投げて,1の目が出る確率は,多くの場合 \(1/6\) であると考えると思います.
その確率が \(1/6\) であると捉えるのは,サイコロを繰り返し投げると,およそ6回に1回程度の割合で1の目が出るだろうという経験的事実によるものと思います.
つまり,
- 確率が \(1/6\) であること
- サイコロを繰り返し投げると,およそ6回に1回程度の割合で1の目が出ること
の2つは,厳密にいえばまったく同じことを指しているわけではなく,後者をイメージして,前者と決めているだけです.
そこで,本節では,前者を仮定すると,何らかの意味で後者が導けることを確認します.
偏りのないサイコロを投げることを考えるとき,次のことを仮定します.
- サイコロを1回だけ投げて1の目が出る確率は \(1/6\) である.
- サイコロを繰り返し投げるとき,あるときの結果は別のどのときの結果にも依存しない.
また,確率というものは,なんとなく起こりやすさを表しているものと解釈します.
目次は以下の通りです.