std::array について #

概要 #

前ページまでで，配列型へのポインタ型や参照型について説明しました．一方で，標準ライブラリには std::array 構造体テンプレートがあり，通常の配列のパフォーマンスを保ったまま，サイズの取得などの付随的な機能を利用できます．

std::array について #

array ヘッダを include すると，std::array が利用できます． std::array の定義は以下のとおりです [1]．

namespace std {

template <class T, std::size_t N>
struct array;

} // namespace std

std::array は通常の配列と同等のパフォーマンスで利用できるとされています．通常の配列と異なり，以下のように，変数から配列のサイズが取得できます．よって，std::array を使う限り，前ページで定義した ArraySize は不要です．

#include <array>
#include <iostream>

int main() {
  std::array<int, 3> a;
  std::cout << a.size() << "\n"; // 3
  return 0;
}

まとめ #

本ページでは，std::array について説明しました．std::array を使えば，配列から要素数を取得できます．よって，std::array を使う限り，前ページで定義した ArraySize 関数テンプレートは不要になります．

参考文献 #

[1] cppreference.com, “std::array - cppreference.com”, https://en.cppreference.com/w/cpp/container/array, 2022/8/21 最終アクセス.